結論 消防署訪問は絶対にやらない方が良い
先に結論を書きます。
受験しようと考えている消防本部の消防署訪問は絶対にやらない方がいいです。
理由を紹介します。
消防署訪問とは
消防署訪問とは、受験予定の消防本部にある消防署や消防出張所にアポイントを取って見学に行くことです。そこで現役消防士に質問をするのです。
〇〇市消防本部ではどのような人材を募集していますか?とか、〇〇市消防本部の魅力はなんですか?とか。辛かった現場について教えてください。消防士として大切なことは何ですか?とか。
これらの情報を集めて、採用試験の面接でアピールするということを目的としているのです。
単純に迷惑である
消防署という場所は、基本的に用事の無い人が立ち入ることを想定して建築していません。
ここでいう用事とは、消防法令に関する届け出などを指していて、法令の定めのない人が来ることを想定していません。
例外的に近隣の小学校や幼稚園の児童が見学に来ることはありますが、これは別です。
事前に動線を設定しているし、本来立ち入ることの出来ない場所を見学するという目的があることですから。
つまり、用事の無い人がくることは迷惑なんです。
採用試験を受けに来る人というのは、消防署・消防本部からすると、本来的には礼節をもって接する対象ではないのです。緊急性の低い119番通報を繰り返してくる迷惑な人と変わりません。
たった一人の受験生のために現役の消防士数名の時間を割くことになるのですから、それは迷惑でしかないですね。
配慮の掛ける人又は発達障害の可能性ありと認定される
先の「迷惑である」と関連しますが、この消防署訪問というのは完全に独りよがりであり、消防署消防本部には一切のメリットがないのです。
そのような行動を疑うことなく行動に移すことのできる人と言うのは、配慮の掛ける人又は発達障害の可能性ありと認定されます。
他者への配慮を持つことができないのは発達障害に見られる特徴のひとつです。自分のしか考えられず、自分が満足する状況になるために人に迷惑をかけることは気にならない。
消防士として必要な資質は、チームで行動することができるだけの最低限の配慮を持ち合わせている人です。
少なくとも、消防署訪問とかやってしまう人は、そういった資質を欠いていることでしょう。
もちろん、採用後の訓練や指導でそういったチームワークや独りよがりの行動を避ける能力は身に付いていきますが、そんな低レベルな指導はしたくないわけです。
面接で加点されないどころか、減点される。
先に書いたことから分かる人には分かると思いますが、面接で「消防署訪問をしてきました」とか「管轄内の全ての消防署の見学・訪問をしてきました」と言えば、面接で減点される可能性があると思っていてください。加点されることはほぼ無いでしょう。(面接官に発達障害を置くような消防本部であれば加点される可能性はあります。)
もちろん、「消防署訪問において●●というお話を伺うことができ、御消防本部で消防官として働きたいという思いが強くなりました」とか言っても無駄ですよ。
迷惑行為をしてくる人であることに変わりありませんから。
消防署訪問が不利に働くことが分かった。ではどうするのか。
消防署訪問が不利に働くということは、理解いただけたものと思います。消防署訪問で得られるような情報は意味がないし、迷惑行為者として認定されるわけですから。
ではどうするのか。
結論、なにもしなくていいです。
以前の記事にも繰り返し書きましたが、面接なんて意味ないんです。採点の都合上仕方がないのです。
それでもなお、どうにかしたいと考えるのであれば、消防本部が出している採用案内や受験案内に書かれている問い合わせ先に連絡してください。
消防本部の総務課や人事課、人事委員会の連絡先がかいていあるものと思います。
そこに連絡して相談してください。
とはいうものの、何を言うのですか?
消防本部の総務課の採用担当者に連絡して
受験生「来年の採用試験を受けようと考えている●●高校(大学)の●●と申します。採用試験受験にあたって、もしご迷惑でなければ、消防署の見学をしてみたいと思うのですが、ご都合いかがでしょうか?」
消防本部「ご連絡ありがとうございます。消防署の見学では具体的に何がしたいのですか?」
受験生「受験にあたって、実際の消防署を見てみたいということと、先輩消防士からのお話を伺いたいです。」
消防本部「・・・」
って感じです。消防本部の胸の内は【消防署を見て受験するかしないかが変わるのか?先輩消防士って言われても、部外者に会わせても問題がない人と、外部に出せないひとといるから、勝手に行かれても困るしなぁ・・。】って感じです。
消防署訪問なんか考えてる暇があったら、筆記試験の対策に集中してくださいというのが結論ですね。