消防署見学を考えている人向けの記事です。個人で見学なのか団体で見学なのかによって、ちょっとだけ違いがありますので、まずは個人の場合から。
個人的に消防署の見学をしてみたい人
- 消防車が好きな子どもを連れて消防署の消防車を見せてもらいたい。
- 消防士さんが好きな子どもを連れて消防署に行き、消防士さんとお話してみたい。
- 消防士の彼氏・旦那が欲しいが、出会うきっかけが無いので、積極的に職場に押しかけたい。
- 消防車両などの働く車が好きなので、写真を撮らせてもらいたい。
- 消防フェチなので消防車や消防署のことを知りたい。
基本的に事前連絡不要で、突然押しかけてもオーケーです。運悪く災害対応中で出払っていたり、近隣の大型施設などで大規模訓練演習をしているとかではない限り、基本的に暇なので、突然行ったとしても快く対応してくれる事でしょう。
車庫内に入ることは出来ないが、車庫の外から消防車を見る分にはOKの場合もあれば、暇な消防士さんが付き添ってくれて車庫の中まで入れてくれる場合もあります。
自分が勤務していた消防署だと、採用1年未満の新人消防士が居る場合には、団体での消防施設見学対応の練習がてら対応させたりしていましたね。他にも、定年間際の老人消防士が対応してくれる場合もありました。
機嫌がよかったり、ちょうど火災予防運動や救急車適正利用の運動をやっていた場合には、キーホルダーや鉛筆などの啓発品が貰える場合もあります。
行くのであれば、近所の消防署ではなく、なるべく大きな消防署に行った方がいいと思います。車両の数も多いですし、若い新人の消防士が勤務している可能性が高いです。
若い新人消防士がいると、優しく対応してくれる可能性が高くなりますから。
また、夏の暑い時期や冬の寒い時期であっても、車庫内は外と同じ気温ですし、庁舎内まで案内してもらえる可能性は高くないです。しっかりと暑さ、寒さ対策をして出かけましょう!
事前に連絡した方が良い場合
事前に連絡する場合であっても、1週間前とか10日前から連絡する必要はありません。
当日の訪問する数時間前とか数十分前で十分です。
「今から4歳の子どもを連れて消防署まで消防車を見に行きたいと思うのですが大丈夫ですか?」とか聞いておけばいいでしょう。
好きな消防車が決まっていて、絶対にはしご車が見たい!とかいう思いがあるのであれば、事前に連絡しておいた方がいいでしょう。車検中ではしご車が無いなんてことが避けられますから。
事前に連絡する場合のデメリット
事前連絡のデメリットはあまりないですが、強いてあげるとすれば下の2点ですね。
- 断られる可能性がある。
- 電話に出た人が非常に感じが悪く、行きたくなくなった。
ちょうど行こうと思っていた時間に、地域の偉い人(議員とか自治会長とか)が来る予定が入っており、その時間を避けて欲しいとか言われる可能性があります。はっきりと事情を説明してくれる場合もありますが、議員が来るから断ったとかいうことになると、議員のメンツも潰すことになるため、やんわりと断られることが多いですね。
消防士さんって、基本的には学が無いですから、電話とかもまともに出られない人が多いです。そのため、消防署見学の申し出をすると、すごく無礼な話し方をされ、不快な思いをするかもしれません。
団体で消防署を見学してみたい場合
ここでいう団体とは、保育園や小学校、10人以上の地域のクラブで、引率する保護者がいるようなものをイメージしています。
この場合は、事前連絡が必須です。しかも1週間以上前に連絡する必要があります。
早い保育園とかだと、半年前から電話で問い合わせをしてくるケースもあります。
消防署としては、問い合わせを貰った時点でその団体の規模に応じて、最低の消防車両台数を設定します。設定された消防車両の台数分は災害以外の訓練などへの出向は制限し、確実に見学者に展示できるように準備しておきます。
さらに、見学に対応する人の割り振りやその時間帯の対応テーブルまで作成する場合もあるため、事前に見学に来る団体の担当者と消防署の担当者が打ち合わせをして、当日のスケジュールを作成します。
- はしご車が見たい
- 消防士さんへの質問コーナーを設けたい
- 救急隊への質問コーナーを設けたい
- 簡単な消防クイズコーナー
- 消防士さんからの講話の時間が欲しい
- 消防車の前で集合写真を撮りたい
- 仮眠室を見せて欲しい
などなど、予めやりたいことリストを作っておくといいでしょう。
個人での見学と比較すると、よりディープな部分まで見学できる可能性がありますので、せっかくの機会を活かすためにも、個人では出来ないようなことを思い切ってお願いしてみるのもいいかも知れませんね。
- 放水体験してみたい
- 消防車に乗ってみたい
- はしご車に乗ってみたい
- 消防服を着てみたい
- 救急車のストレッチャーに寝てみたい
- 消防士さんの早や着替えを見てみたい
- 消防士さんの訓練を見学したい
消防士採用試験を受験検討中での見学の場合
事前連絡をするかどうかについては、非常に難しいところです。
きっと受験検討者は、消防署見学により、現役消防士の人となりや職場環境を見たいとおもっているのでしょうから、より自然な状態でみたいと思うはずですし、よりディープなところまで見たいと思っているのでしょう。
事前連絡する場合
事前連絡をする場合には、消防署に連絡するのではなく、採用担当の総務とか人事に連絡することをオススメします。「●●年度に消防の採用試験を受けようと検討している●●と申します。消防署の見学ができるのであればしてみたいのですが、そういったことは出来るのでしょうか。」などと伝え、日程調整をすればいいと思います。
消防署で勤務する現場の消防士が対応してくれる場合もあるし、採用担当の人が対応しれくれる場合もあります。
それ以外に、受験者向けの一斉説明会や庁舎見学会の案内を受けることも出来るかもしれません。
事前連絡しない場合
この場合は、受験予定者であることを隠した方が無難です。
事前連絡をしてこないような礼儀のない人間だというレッテルを貼られてしまう可能性があります。
親戚に小さい子がいるのであれば、その引率や保護者として様子を伺ったりするのが得策でしょう。
この方法が一番素の消防士を見ることができるでしょう。