新潟県長岡市は16日、救助隊の訓練で事故が発生したと発表しました。事故があったのは16日午前10時25分ころ、長岡市下山町のフェニックス大橋です。長岡市消防によりますと、救助隊の流水救助訓練中に、右岸河川敷から対岸へ救助ロープを渡すため、「救命索発射銃」を発射したところ、フェニックス大橋上にロープが到達。走行中の一般車両にロープが接触し、車両の一部が損傷したということです。人的被害はありませんでした。長岡市消防は、発射に必要な充填圧力の設定を誤ったこと、および銃の持ち手の固定が甘く、発射の反動力で銃口が上を向いて角度が変わったことが原因としています。再発防止策については、前救助隊員へ救命索発射銃の取り扱いについて再教育を実施するほか、発射場所での安全管理を徹底するとしています。近藤知彦消防長は「今後、このような事案が発生しないように再発防止を徹底させ、市民からの信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。
救助索発射銃とは
救助索発射銃とは、川や海で溺れている要救助に対して、直接近づくことが困難である場合や、直接近づくには時間を要するため待っていられないときなどに、安全な場所から浮き輪や救助用のロープを渡す資機材です。
救助索発射銃はその名のとおり【銃】であり、非常に危険な資機材です。警察への届け出もしています。そのため、浮き輪や救助ロープを手で投げて届くようであれば、こんな危険な資機材は使いません。
発射方法は主に圧縮空気を使います。
圧縮空気をつかって発射するという点では、縁日の射的銃と同じですね。
とはいえ、使用する圧力や性能が段違いです。場合によっては100m以上の飛距離が出ます。0.5キロ程度あるロープ付きゴム弾や、浮き輪を飛ばす性能があると考えれば、初速は非常に早く、非常に強力で危険な資機材であることが分かると思います。
処分されるべき不祥事
要約すると今回の件はこうです。
消防本部が警察の許可を得て携帯している銃について、適切に使用しなかったため市民の財産を棄損した。
どうでしょうか?
損害賠償は当然なされることと思いますが、銃所持許可の取り消しや従事した職員とその責任者に対して程度の重い処分がなされるべきと考えます。
車は走る凶器と言われています。
消防車の操縦訓練中に運転操作を誤って市民の車や家などの財産を棄損した場合には、当然その運転者や同乗している責任者は処分されますよね?
所持すさも禁止されている【銃】で今回のような事件がおこっているのであれば、消防車両の運転ミスとは比較できないことと思います。
身内に甘い消防士という簡単な言葉では片付けられませんね。
きっと事の重大さを認識できないレベルの集団なのです。だから隠しても隠しても隠しきれないような稚拙な不祥事が噴出し続けるのです。
おわり