消防士を目指す人にお勧めの大学【学力・偏差値別】

偏差値

主に現役の中高生を対象とした記事となります。

将来は消防士になりたいと思っているが、最終学歴は、高卒・専門短大卒・大卒のどれがいいのか悩んでいる中高生向けといった感じです。

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最終学歴による採用後の違い

 結論としては、致命的な差はありません

 警察の場合は、国家公務員採用の警察官と、地方公務員採用の警察官が存在しますが、消防はすべて地方公務員採用です。稀に消防長や主要なポストなどに国家公務員等が就く場合もありますが、その人自身は生涯を消防士や消防関連職員としてキャリア形成するわけではないので、カウントする必要はありません。
 消防長になりたくて消防士になる人は稀だと思いますので、最終学歴は気にしなくてOKです。

 すべて地方公務員ということであり、採用時点の区分において昇任昇格の制限を条例や規則・基準や消防長のさだめるところ等に明文化して設けている消防本部は無いと思います。ただし、採用後の研修実績や各種表彰実績、資格取得状況等により様々な優劣を付けられる場合は多々あります。

 とはいえ、大卒が高卒を見下しているケースがあったり、高卒が学歴コンプレックスの捌け口として後輩の大卒をイジメたりするケースは多々あります。
 特に下記のEランクやFランクの大学を卒業して採用された人はイジメられているイメージですね。スポーツ推薦でDランクの大学に入学したような人も同じような扱いでしたが、甲子園出場したことあるとか、サッカーインターハイとかはかわいがられてましたね。対抗戦があるから・・・

 消防は年功序列が95%の組織なので、能力や評価による大きな逆転起こり得ません、そのため、生涯年収を比較すると、4年間長く働ける高卒の方が平均では多くなります。

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大学に行くメリット

 初任給が高くなるとかいうメリットとは別のメリットを紹介します。

 もっとも大きいものは、大学4年間という時間を過ごせたことかと思います。

 高校は義務教育ではないものの、中学から高校への進学率の高さを考えれば、義務教育にちょっと毛が生えた程度の経験しか得ることが出来ません。しかしながら、大学では余程のレベルが低いFラン大学でも無い限り、学生自治による様々な行動が許可されています。部活やサークルについても、中学高校とは比較にならない程自由度が高く、他校との交流や金銭的な管理等も入ってきます。

 イベントの企画も発生しますし、イベント会社や旅行会社との交渉事も発生してくることとなり、それらの活動は大学とは切り離された自主活動として取り扱われることとなり、いわゆる大人の監視ははいらないため、終始自己責任です。

 このような自己責任で活動する経験が最大のメリットかと思います。

 スポーツ推薦であったり特殊な推薦により大学に進学した場合には、このような経験が得られない場合も多々ありますので、プロになるつもりもないのに全力でスポーツを続けるのは辞めた方がいいのでは?と思いますね。サークルとか熱の無い部活で続ける分にはいいことかと思います。人生が充実するからね。

 このような経験が得られないのであれば、大学に進学するメリットはデメリットに大きく負ける状況となります。
 つまり、高卒でさっさと消防士になってしまいなさいってことです。

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学力別オススメ大学・学部

Sランク

 東大・京大など

 このランクの人は絶対に消防士にならないことをオススメします。

 それでも消防に関連した仕事に携わりたいのであれば、国家公務員として総務省からサポートするか、都道府県や市町村の職員として消防防災関連や国民保護に関する業務に従事することを強くお勧めします。

Aランク

 阪大・早慶など

 このランクの人もあまりオススメはしないです。

 それでも消防に関連した仕事に携わりたいのであれば、上記Sランクと同じ道をめざすか、東京消防庁の専門系での受験も視野に入るかと思います。お勧め度で言うと1~2%ですね。Sランクと同じ道が圧倒的にお勧めです。

 専門系を目指すのであれば、法律、建築、電気、電子・通信、化学、物理、土木、機械区分での採用となるため、これに関連した学部学科に進学する必要があります。

 基本的に消防士を目指す人は居ないと思いますが、そのための勉強は必要なく、傾向と対策の分析だけで消防士採用試験は突破できることでしょう。

Bランク

 上智・明治・中央など

 このランクの大学出身者については、東京や大阪、横浜などの大規模な消防本部で一般の消防士として活躍するという道もあることと思います。
 しかしながら、消防士として働き始めたのちに、体力的な面よりも頭脳面で評価を受けてしまった場合には、現場活動から遠ざかるような業務に従事させられることが多くなるでしょう。
 予算的の管理やら条例等の整備、消防車両の調達や消防水利や庁舎の新設や維持管理に関する業務や、政治的な判断力なども求められる場合があります。

 もちろんAランクと同じような道も同様に存在していますが、国家公務員としてサポートするという道は難しくなると思います。 

 多くの場合、勉強は必要なく、傾向と対策の分析だけで消防士採用試験は突破できることでしょう。安心のために3箇月ていど勉強すれば十分かと思います。

Cランク

 津田塾・東京電機・國學院など

 このランクの出身者については、上記Bランクと基本は変わりませんが、管轄人口50万人未満の中規模な消防本部も視野に入るものと思います。もちろん、大規模な消防本部にも合格できるだけの学力はありますので、選択してもらえればいいのですが、大規模消防本部に行った場合、AランクやBランクの大学出身者が少数ですがいるので、純度100%の脳筋消防士と現場活動をすることが多くなるかなぁと思います。

 ただし、大規模な消防本部に行ったとしても、予防業務と言われる消防設備や建築の消防同意関連の業務では活躍の場が多いものと思います。そして中規模以下の消防本部であれば、予算関連や政治的な業務に携わることもあるでしょう。

 こういった意味で言えば、法学・建築学・政治学等がオススメですが、まぁ、大差ないです。直接的に活かせるものは限定的ですから。

 半年も勉強すれば採用試験は突破できるでしょう。

Dランク

 日大・東洋大・駒沢・専修など

 このあたりが消防士のボリュームゾーンですね。

 全国の消防本部で活躍している消防本部の多くはこのDランクとEランクの消防士です。

 このランクになると、大規模な消防本部を所管する市町村等の事務職員の採用試験に合格するのは難しくなってくるかなぁと思います。当然、努力次第では合格は十分可能です。

 そのため、このランクで消防関連の業務に就くとなれば、消防士として消防本部で働くことが最も有力なキャリアかと思います。

 お勧めの学部学科については、スポーツ系や医療系ですかね。救急救命士の資格を取ったり、ライフセービング関連の資格取得をサポートしてもらえるからですね。 

 1年くらい勉強すれば採用試験は突破できるでしょう。

Eランク

 帝京・国士館・桜美林など

 これもDランクとほぼ同じです。

 しかしながら、学力的に言えば社会的な平均を下回ると言える状況ですので、自覚は無いかもしれませんが、一般常識や社会常識的な部分での欠如がある可能性が高いです。この点から、まずは大学での学業に全力を注いでもらいたいものです。

 大学で連立方程式を教えるとか、be動詞から教えるとかいう現状からみても、大卒でも中卒レベルの学力を満たしていない状況であるため、最低限義務教育卒業程度の学力を身につけて社会に出ることを目標にしましょう。

 もちろん、救急救命士の資格所持(見込みを含む)を採用条件としている場合もあるため、それに全振りすることもアリかとおもいますが、一考の余地はあるものと思います。

 学部学科についても、Dランクと同じです。スポーツ系や医療系を目指しましょう。

 1年半~2年程度の勉強で採用試験は突破できることでしょう。

Fランク

 人間総合科学大学・千葉科学大学・愛知工科大学・芦屋大学など

 このランクになると、大学そのものの存続が危ういため、収入源である学生には非常に優しいです。反社会的な行動でもない限り、学力不振などによる退学はまずありません。
 そして、消防士の採用試験を突破するのにも多大な努力が必要になるレベルですので、4年間をかけて採用試験突破のための対策をすることをオススメします。

 大卒だからと奢ることなく、愚直に勉強しましょう。

 消防士を志す気持ちが強いのであれば、在学中から高卒区分での受験を繰り返すこともお勧めです。

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まとめ

 S~Cランクの大学レベルであれば、それぞれのランクのどの大学に行っても同じです。学部学科についても大差ありません。
 強いて言うのであれば、法律系、建築系、政治系がオススメですが、あくまでも強いて言うのならです。

 D・Eランクについては、救急救命士の資格取得ができる大学が圧倒的にお勧めです。それ以外だと、スポーツ系の大学で多数の資格取得も無くは無いです。
 オススメ度でいうと、救命士が95%で、その他が5%って感じです。
 救急救命士の資格取得が出来る大学は多くないので、自宅から通える範囲の学校を調査して受験するようにしましょう。

 Fランク大学については、先述のとおり、消防士になりたいという気持ちが強いのであれば、採用試験対策に全振りです。在学中から高卒区分で受験することもお勧めです。
 そもそも、定員割れしている大学で、素行不良等でなければ、名前を書くだけで推薦合格できる大学がほとんどなので、高卒区分で採用試験を受けたが落ちた場合の避難先にしておけばいいと思います。働きながら採用試験対策をするのは大変ですし、高卒で公務員試験浪人はチョット避けたいですね。
 最終的に消防士採用試験に落ち続けて、その道を諦めることを選ぶ可能性も十分にあるので、大学新卒を諦めるきっかけにして就職する覚悟も必要かと思います。