消防士採用試験は数学だけでも突破できる
消防士採用試験は、高卒区分、専門卒区分、大卒区分に関わらず、中学数学だけマスターすれば絶対に突破できます。
採用試験のために予備校に通ったり、過去問や問題集、テキストを購入して勉強する必要もありません。
ただひたすら中学数学を繰り返して、しっかりと学習するだけで十分です。
おそらく、高卒や大卒で消防士を目指している人の多くは、中学時代の数学の偏差値50に届いていない人が大半でしょう。もっと言えばボリュームゾーンは44~46くらいではないでしょうか。
中学時代は全国模試を受ける人も少ないため、都道府県単位で実施している模試を受けている状況であり、多少地域差はありますが、だいたいこの程度でしょう。
数学が苦手な人であれば偏差値30台だった人も少ないくないと思います。
中学時代に数学が出来なかった理由
これは単純に【発育】【発達】の問題です。
寝返りが早くできる子、1歳になる前に歩けるようになる子、4歳になってもオムツが外れない子、などなど、成長の速度は様々です。
しかしながら、特段の障害が無い限り、寝返りも、歩行も、トイレも自分でできるように成長します。その時期が違うだけです。
義務教育課程における学習も、ほとんどの場合この程度のレベルでしかありません。
中学時代に偏差値が60にも満たなかった人は、学習の成長という面において、遅れがあったといえるでしょう。学校の先生や塾の先生が説明していたことが理解出来ていなかったから、テストの点数が悪かったのです。
教え方が悪かったのではなく、教わる方の成長が追い付いていなかったのです。
極端な例を示すと、小学校1年生に方程式の説明をしても、理解できる人は殆どいないでしょう。そして、教師は生徒の満足度を高めるために授業をしますので、本質的に理解できたどうかよりも、楽しい授業であったと感じてもらうことを重要視しており、大半の児童は授業に満足します。当然理解度はゼロです。この乖離に気が付くだけの成長も未だしていないわけです。
つまり、中学時代に偏差値が40台以下であった人は、中学生の頃、中学生レベルの学力的な成長に未だ到達していなかったのです。
人の話を論理立てて聞くとか、体系的に物事を理解するとか、定義と定理の違いを理解できるか、目に見えない感覚的な【割合】や【速度】や【確率】というものを理解することができるとか、そういった点において、成長が追い付いていなかったのです。
でも安心してください。
ちゃんと成長する
2歳まで歩けなかった子供も、いずれ歩けるようになります。
同じです。中学時代は成長が追い付いていなかったが、20歳前後になると、成長が追い付いてきます。
当時は理解できなかった中学数学の大半を理解できるようになっています。
もちろん、学び直しは絶対に必要です。当時分からなかったのだから、問題演習だけしても苦手意識を強くするだけなので、無駄な努力です。
学び直しが必要なのです。
中学数学なんて、半年もあればすべて履修できます。
その履修をして、中学偏差値で60以上が出せるようになれば、もはやゴールは近いです。
中学数学が理解できることの意味
中学数学では、小学校でやった算数と比較すると、抽象的な概念を数多く扱います。
抽象的な概念については、できる限り身近なものに例えて認識してもらうための努力は教育者側は必死に行っています。
マイナスの数、割合、確率、速度、濃度、文字式、方程式、関数など、抽象的なものを数多く扱います。中学数学を理解して、偏差値を安定的に60以上出せるようになれば、それらの抽象的概念を落とし込むことができたと言えるでしょう。
具体例を取り除いても同じです。抽象的なものを理解することができる程度に成長したのです。
そして、公務員試験で出題される問題の殆どは、この抽象的なものの理解さえできてしまえば解ける問題が数多く存在します。
数的処理や判断推理なんかは当然ですね。
その他の社会系科目についても、論理的思考力が身に付いている状況であれば、出題文と回答文の矛盾点などから2択程度に絞れる問題も数多くあります。
国語系の問題についても、排他的な回答を用意する必要性があることから、数学力だけで解けてしまう問題も数多くあります。
繰り返しますが、中学数学を理解することができた時点で、算数脳から数学脳に切り替わり、抽象的な概念の存在を始めて認識できるようになるのです。
公式の丸暗記なんて無意味だったことに気が付く程度までは勉強してくださいね。
オススメは恥を忍んで高校受験塾の夏期講習とかに参加して中学数学の総復習とかやってみることですね。