埼玉県警越谷署は22日、20代の女性を無理やり自宅に連れ込もうとしたとして、わいせつ目的略取未遂の疑いで、東京消防庁品川消防署の消防副士長、実名報道容疑者(■■)を逮捕した。
逮捕容疑は、越谷市の路上で女性に「時間ある」と声をかけ、手をつかんで引っ張るなどして、自宅に連れ込もうとしたとしている。警察によると、現場は生駒容疑者の自宅から約250メートルの歩道で、女性が抵抗したところ、生駒容疑者は立ち去った。女性が110番し、防犯カメラの映像などから浮上した。
※実名部分などを一部修正
引用元:産経ニュース
未遂の疑い
【未遂】ということは、わいせつ目的略取には失敗しているということ。
【疑い】ということは、確信はないものの、この人の犯行であることが極めて高く、逮捕が適当である状態といった感じでしょうか。
なんとも、ふわっとした逮捕状況ですね。
しかも、実名報道です。
統計データ
強制わいせつ事件の認知件数等について調べてみました。
平成26年の強制わいせつ事件の認知件数が7400件、検挙件数が4300件、検挙者数が2602人となっているようです。※法務省発行の犯罪白書より
ここでいう強制わいせつ事件は、わいせつ目的略取を含んでいるようです。そして、これらの件数ですら年間2602人もの人が逮捕されている現状となります。
平均すると、一日に7人以上が逮捕されているという現状です。
どうですか?多いと思いませんか?
性犯罪が多いとか少ないとかいう議論は一旦おいておいて、この人数が逮捕されている状態で、全ての人が実名報道なのでしょうか?
実名報道について
諸説あるようですが、実名報道する目的はいくつかあるようです。
- 社会的影響のある政治家や芸能人などである場合
- 社会的にインパクトのある、教員や聖職者、公務員である場合
実名報道をすることにより、強制わいせつに関する罪の重さを社会的に認知させることで、類似犯罪の発生抑止になるという考え方もあるようです。
疑いで未遂でも実名報道・・
公務員は一般的な会社員と異なり、罰金、過料、懲役などの罰とは別に、職場内からも懲戒処分という形で制裁が与えられます。
今回の場合は、おそらく減給から停職程度の判断になるかと思いますが、実名報道・・・
懲戒免職や、事実上のクビを迫る処分が成された場合には、再就職は困難となります。
まだ若いみたいですし、しっかりと反省をして、罪を償った後の生活についても考える必要があるのかなと思ってしまいます。
罪の償い方については、しっかりと法に基づいてやっていただきたいと思います。