以前の記事で「消防組織においてパワハラが揉み消される過程と原因」を記載しました。
パワハラの揉み消しをさせないためにために、できることは限られています。揉み消しをさせない道は本当に細く険しい道のりです。覚悟はもちろん、運も必要です。
協力者をみつける
協力者としての条件は次のとおりです
- パワハラだけではなく、揉み消している人事担当等にも怒りの念がある
- その怒りは感覚的なものではなく、過去に人事担当業務に近い所属での勤務経験があり、具体的な行為に対しての怒りである
- パワハラ加害者だけではなく、過去に揉み消しを率先していた職員も断罪したいと考えている
- パワハラ揉み消し対策という行為が、今後の絶大な不利益に変わる可能性を十分に理解している
- 揉み消し対策に尽力したとしても、勝利をつかみ取れる可能性が低いことを理解している
- 見てみないふりをすることは加害者と変わらないと考えている
こんな感じです。
言ってしまえば、弱者や被害者に対して自己犠牲の精神で、たとえ負ける可能性が高いとしても立ち向かうような人です。本来の消防士のような精神の持ち主ですね。
先の記事を読んでいただければ分かるかと思いますが、パワハラ揉み消しに加担する人や関わらないようにする人が非常に多いことが想像できると思います。そんな人たちが偉そうに人命救助とかいってるんです。
脱線しました。
協力者の条件を満たす人は、なかなか身近にはいないと思います。
協力者の条件こそ満たさないものの、そのような人を知っていて、紹介してくれる可能性がある人であれば身近にいるかもしれません。あきらめずに探してください。
とはいっても、規模の小さい消防本部では、ここまでの精神の職員はいないこともあると思います。
その場合は、残念ながら諦めるしかないかもしれません・・。
本当に困ったら連絡ください。
協力者としての立ち回り
前提として、人事担当者は絶対にパワハラを揉み消そうと尽力してきます。その過程も含めて揉み消すか、あたかも穏便解決の揉み消しを被害者が望んでいるかのような論法で進めてきます。
いうならば詐欺集団みたいなもんです。どうやって被害者を騙してパワハラを揉み消すかって思考回路の人に対応するには準備が大切です。
ターゲットを人事担当者にシフトする
パワハラの被害を受けた時点では人事担当に恨みはないでしょうが、パワハラ加害者へのリベンジを果たすのを徹底的に妨害してくるのは人事担当者です。
人事担当者に相談するまえに協力者を確保しましょう。そして人事担当者には協力者の存在を徹底的に隠すことも大切です。
構えられると隙を見せずらくなるので、被害者側は何も知らないことを装い、いったんは人事が揉み消しのための誘導尋問等を仕掛けてきたとしても、気が付かないふりをしてしばらくは付き合ってあげましょう。
トラップをたくさん仕掛ける
人事担当者に相談する時点では何も知らないことを装っていましたが、事前に協力者との相談を重ね、完璧に準備しておきましょう。
準備とは、トラップの設置です。人事に相談するときの録音は必須です。もちろんボイスレコーダーは隠しておきましょう。
以前、某芸能事務所での「まさかテープ回してないやろな」ってのが話題になりましたが、しっかりテープを回しておきましょう。
そして何も知らないことを装っているので、分からない言葉や、意味深な指示語を使ってきた場合には、「それ」とか「あれ」が具体的に何を指すのかその都度明らかにしておきましょう。
「ごめんなさい。緊張していまいち話が入ってこなくて・・・」とかおどおどしながら言っておけばバレることはありません。
人事担当者がボロを出すのをじっと待ちましょう。
そして、「どんな解決を望みますか?」なんて聞かれた時には、しっかりと「今回のパワハラがあったことをしっかりと認めて謝罪してほしいです。必要があれば処分の対象じゃないかと思っています。今後の同じような被害者がでないようにしたいです。」
具体的なトラップを記載してしまうと、悪意のある人事連中に準備されてしまう可能性があるので割愛しますが、優秀な協力者であればいくつかのトラップを提案してくれるものと思います。
トラップと言っても、ひっかかった時点では気づかれないもので、なるべく多くのトラップにかけておき、一気に回収します。
人事もろとも断罪する
パワハラを揉み消したにしても、誰の意思により揉み消したのかが重要です。
被害者が訴えている以上、以前揉み消されたように被害者を懐柔されることはありません。
すると、パワハラは確認できなかったと判断するのは人事の仕業となります。
事実を歪曲させ、被害妄想であったと処理される。人事担当者は例のごとく「わたくしの働きにより、組織にパワハラは無かったと確認することができました」と報告をしています。
ここまで状況が整えられるのが理想です。
パワハラの加害者を断罪することと合わせて、人事担当者も断罪しましょう。
まとめ
とにかく大切なのは
協力者をみつけることです!
協力者の条件は下のとおりです。
- パワハラだけではなく、揉み消している人事担当等にも怒りの念がある
- その怒りは感覚的なものではなく、過去に人事担当業務に近い所属での勤務経験があり、具体的な行為に対しての怒りである
- パワハラ加害者だけではなく、過去に揉み消しを率先していた職員も断罪したいと考えている
- パワハラ揉み消し対策という行為が、今後の絶大な不利益に変わる可能性を十分に理解している
- 揉み消し対策に尽力したとしても、勝利をつかみ取れる可能性が低いことを理解している
- 見てみないふりをすることは加害者と変わらないと考えている
勝率は決して高くないですが、勝率を上げられるのは協力者の存在です。そしてその協力者が出来る限り人事に近い存在であったりするといいと思います。