1. 日田玖珠広域消防組合、サングラス着用の「改革」
日田玖珠広域消防組合が新たに、隊員のサングラス着用を認めるという方針を打ち出した。緊急走行や屋外での活動中におけるサングラス着用を許可することで、視界の確保や目の保護を図るのだという。
公式発表においては、これが隊員の安全や業務効率に寄与するとの説明がなされている。しかし、なぜこの小さな変化が大きなニュースとして報道されるのか、疑問に思う人も少なくないだろう。
2. サングラス着用をニュースとして取り上げる理由は?
サングラス着用の可否が報道される背景にあるのは、どう考えても過剰な「内部事情」が絡んでいるとしか思えない。
消防本部が報道機関に対して、このサングラス着用に関する情報を提供したことから、簡単な取材が行われて記事として形になったと推測される。だが、この程度のことがなぜわざわざ報道されるのか。
その理由は明らかではないが、おそらく「内部評価」や「組織内のポジション争い」が深く関わっていると考えられる。
例えば、今後「サングラスを着用可能にしたのは俺だ。俺がいなければ、この改革はなかった」といった、自分の功績を誇示する職員が出てくるに違いない。このような「自己アピール」によって、改革が行われたという「見せかけ」が強調され、まるで組織全体が進化しているかのように思わせる効果がある。
3. 消防組織の腐敗と無駄な人事評価
サングラス着用が許可されたことに、どれだけの意味があるのだろうか? 一体、これが消防組織の運営やサービス向上にどのように寄与するというのか。その背景には、消防本部内での無駄な人事評価の問題が浮き彫りになる。消防職員たちが「自分がサングラスを導入した」「俺の手柄だ」と言い出すことこそが、組織としての本来の目的からズレてしまっている証拠だろう。
サングラス着用に関するニュースがあまりにも注目を集めるという事実は、組織の優先順位が実務から逸脱し、内部の無駄な評価システムに翻弄されている証拠だ。
もし、これが真の改善を意図した改革ならば、もっと具体的な業務向上に直結するような取り組みがなされるべきではないか。例えば、隊員の訓練や機材の改善、救急業務の効率化といった、実質的な成果に繋がる内容が報道されるべきだろう。
4. 改革の名の下に行われる無意味な変更
サングラスの着用可否が改革であるとされるならば、同様の変更はどんどん積み重なっていくことだろう。「五本指靴下着用可能」「速乾Tシャツ着用可能」など、小さな変更が立て続けに報道されるようになれば、それらはもはや「改革」と呼ぶに値しない。
確かに、サングラスを着用することで、屋外活動における目の保護ができるかもしれない。しかし、そのためにわざわざ報道機関に情報を提供し、ニュースにする必要がどこにあるのだろうか。内部での評価や職員間の自己アピールが優先され、実質的な組織の改善は後回しにされている現実が見えてくる。
5. 改善は小さな変更ではなく、実質的な改革にこそ必要
サングラスの着用可能化をニュースにするならば、その改革がもたらす効果を実感できるような実績を発表するべきだ。消防組織は、市民の命を守るために存在しており、そのためには無駄な人事評価やポジション争いを排除し、実際に業務に役立つ取り組みを行うべきだろう。
もし、本当に消防隊員の安全性や業務効率を高めるのであれば、サングラス一つではなく、むしろ安全な機材の提供や訓練の強化、緊急時の迅速な対応力向上など、もっと根本的で実効性のある改革が必要である。それが、真の改革であり、消防組織が目指すべき方向だと言える。
このような小さな変化がニュースとして取り上げられること自体が、消防組織内の問題を象徴しているといえるだろう。サングラスの着用可能化が、果たして本当に必要な変更だったのか、その意図や背景を深く考えるべきであり、今後の消防組織の改善には、より実質的な取り組みが求められるのは間違いない。
つまり、人知れず勝手にサングラスかけていればよかったって話。