「求む志願者」SNS大作戦 瀬戸市消防、訓練の様子発信
全国から優秀な人材を確保しようと、瀬戸市消防本部は9月から、交流サイト(SNS)を使った情報発信を始めた。背景にあるのは志願者数の減少だ。日常の訓練の写真などを投稿し、同本部で働く姿を具体的にイメージしてもらうことを目指す。
同本部によると、二〇一七年度の新卒採用試験の志願者数は百四十九人だったのに対し、本年度は四十人。市消防署の近藤栄二署長(56)は「かつては瀬戸と近隣市町の消防を受験するのが普通だったが、今は全国を回る若者が多い」と話す。警察や自衛隊との併願も多く、人材の奪い合いへの危機感は強い。
これまでPRは市広報紙や市ホームページが中心。しかし、より広い範囲で情報を届けたいとSNSの活用にかじを切った。六月に十人でプロジェクトチームを発足させ、九月から週一回以上、インスタグラムに写真を投稿。被写体は訓練中の一こま、市消防署や東、南分署に配属された新人署員などだ。
十月二十一日に同本部で撮影したのは、普段から「隙間時間」を見つけては、少人数で実施している訓練の様子。車両の下に入り込んだ要救助者役の人形に触れながら声をかけ、容体を確認する流れをスマートフォンで撮った。参加した原田秀平消防司令補(41)は「志望者だけでなく、同業者も見るかもしれないと思うと緊張感が増す」と思わぬ効果も口にした。
フォロワーは徐々に増え今月九日時点で七百二十人。SNSのアカウント運用を担う小川義人消防司令補(45)は「コメント欄に寄せられた要望に応える企画も検討したい」と前向きだ。採用を担当する総務課の片桐剛係長(44)は「待っていれば志願者が来る時代ではない」とSNSに期待を込める。
引用元:中日新聞
消防職員募集の現状
消防職員の採用試験については依然として高い競争率となってなっています。当該記事の対象となっている瀬戸市についても、高い倍率になっているようです。
詳細な倍率は公表されていないようですが、5~20倍程度の高倍率で採用試験が実施されているものと予想されます。
人手不足で売り手市場の現在において、これだけの倍率が出ている企業がどれだけあるのでしょうか?この高倍率では満足できないのでしょうか?
- 数字はよくわからないけれど漠然と不安を感じてしまう無能人事の場合
- 高い倍率ではあるものの、受験者のレベルが低く、低能な職員が多く集まってしまう。
- その他
無能人事の場合
高い倍率が出ているにも関わらず、昨年より減ったとか増えたとかいう物差しでしか物事を判断することができないという意味で無能と言わせてもらいます。
昨年より減った増えたという状況の原因を分析し、理由の候補となり得るものをリスト化していくという作業を経なければあらゆる施策が意味を持ちませんね。
昨年と比較して減ったから問題である。⇒SNSが流行っているから使えば大丈夫!⇒結果的に増えたら評価アップor結果的に増えなければ他の要因があることにする。
こういった無意味で無計画な施策に無能と限られた人件費や事業費を割いていく消防本部に人は集まるのでしょうか?少なくとも俯瞰的に物事をとらえられるという点においての優秀な人材は集まらないでしょうね。
優秀な人が志願しない場合
優秀な人材はSNSを見て採用試験の申し込みをするのでしょうか?
優秀な学生の定義は様々ですが、消防の装備品は軽量化され、職場環境は非常に衛生的になってきているため、体力馬鹿が重宝される時代は終わっています。今現在の消防本部で求められている人材は、社会的なバランス感覚を持ち、コスト意識、そして何より学力面において体力馬鹿を凌駕する人材です。
これは、今までと同じような消火活動・救助活動・救急活動では消防サービスの維持が困難な状況になっているため、そういった困難な場面に対して抜本的な解決策を見出し、条例規則等に具体的に落とし込んでいくことのできる能力が求められます。
こういった能力を持った優秀な人が、馬鹿の一つ覚えのようにSNS始めましたとか宣伝している無能な人事のいる職場に行くでしょうか?
結果的に人事が無能
結果的には優秀な人材が集まることは無いでしょう。
就職活動者の行動原理を分析して、それらの行動原理に対する強みをアピールすることで容易に優秀な人材を集めることは可能です。
まず第一歩として必要となってくるのは、今回のような施策に舵を切った該当者に対して正当な評価を下したことを内外にアピールして、地方政治ではなく実力と結果が反映される健全な職場であることをアピールする必要があるでしょうね。