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【名ばかり第三者】静岡市消防局での死亡事故【身内の調査】

8月、静岡市の繁華街にあるビルで飲食店などが焼けた火事で、消火活動中の消防隊員が死亡したことを受けて、外部の有識者などでつくる事故調査委員会が9月末までに設置されることになりました。
8月13日の夜、静岡市葵区呉服町にあるビルの3階にある飲食店などが焼けた火事では、消火活動中だった静岡市消防局駿河消防署の消防司令補、山本将光さん(37)が死亡しました。
この事故を受けて静岡市消防局が管轄する3市2町の自治体トップなどでつくる協議会は24日、臨時の会合を開き、はじめに出席者全員で黙とうをささげました。
このあと非公開で行われた会議では、当時の現場活動について検証するため、静岡市消防局が外部の有識者などでつくる事故調査委員会を来月末までに設置することが決まりました。
静岡市消防局によりますと、委員会では4回程度会合を開いて事故が起きた原因を究明することにしていて、来年1月をめどに検証結果をまとめた調査報告書を公表したいとしています。
また、会議では9月下旬に山本さんを追悼する「消防葬」が、静岡市内の会場で営まれることも決まりました。
会議のあと静岡市の田辺市長は「優秀な消防職員を失ってしまったことは痛恨の極みです。なぜ事故を防げなかったのか、これから慎重に、またスピード感をもって調査していきたい」と述べました。

引用元:NHKニュース

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第三者委員会の委員決定の流れ

 第三者委員会と言っても、ほとんどの場合消防や地方自治体と直接的または間接的に利害関係にある人で構成されています。

 委員決定の方法は概ね下記2種類となります。そして、公募枠については一定割合以上の席数を確保しておくことが一般的です。多い場合だと、半数以上が公募による選任となります。

 また、女性の割合についても監査の対象となっているため、半数弱が女性となるように選ぶことになります。

事務局等選任

 事務局の担当者が必要な要件を任意に決定して、大学関係者、消防団関係者、建築関係者、防災関係者、自治会関係者、火災学者などに対して連絡をして、委員選任の可否について確認をしていきます。

 例えば、建築関係者となれば、世の中には無数にいるものです。その中から、普段から交流があったり、間接的に利害関係のある人などを選ぶことになります。完全に中立的に選ぶとなると、確実に文句を言ってくる自治体幹部や地方議員、消防館部などが出てきてしまいます。

公募

 HPや広報誌などに委員募集の掲示をします。学識要件などをいくつか記載して、申込に際しては自己推薦文等の提出を求めています。

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公募選任の闇

 公募専任では、確かに多くの人が応募することが可能です。

 しかしながら、選任する消防としては、身分がしっかりしている人を選任したいと考えています。さらに言えば、第三者委員会として意思決定をする際に、票のコントロールに応じてくれるような人を選任したいと考えています。

 今回の件で言えば、「消防の著しい過失により殉職者が発生した」と発言する人よりも、「災害による死亡事故であり、消防は十分な安全措置を講じていたと考えられる」と発言してくれる人を選びたいのです。

 となるどどうするのか。

 そうです。公募選任の枠に応募してくれる人を見つけて声をかけておくのです。多いのがNPO関連であったり、元自治体職員、元国家公務員、女性団体職員などですね。

 こういった人に声をかけておいて、公募枠に応募をしてもらいます。場合によっては、自己推薦文を事務局で作成してしまう場合もありますね。

 上記のような方法で組織された第三者委員会では、ほとんどの場合開催した事務局側に有利であったり、事務局側の意図通りの報告書を作成してくれます。
 場合によっては、委員長や副委員長の発言等については、すべて事務局が作成している場合もあります。議事録が公開される委員会において、恥ずかしい発言を残したくないと考えた委員長や副委員長が事務局に対して台本を依頼する場合も多いです

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まとめ

 現職中に災害現場での殉職事故の後処理をしたことはありません。訓練中の死亡事故や公務でのパワハラを原因とした公務外死亡事故の後処理であれば対応したことがあります。

 少なくとも、訓練中の死亡事故も公務外自損事故も警察や労働関連局による厳しい捜査はありませんでした。

 

 災害現場での受傷事故であれば、熱傷、打撲、擦過傷、熱中症などなど、無数に対応しましたが、一度も警察や労働関連局の調査は入りませんでしたね。

 やはり、死亡事故の場合も警察等の捜査は簡易的なものなのでしょうか?

 人の命が奪われた現場において、本当にその命が奪われることが不可避であったのかどうかを十分に検証してほしいものです。
 不可避ではない、つまり、奪われることを避けることが十分にできたのであれば、業務上の過失を認定して欲しいものです。消防は人の生き死にと非常に近い場所で働いています。そのため、命の価値について誤った認識になってしまっている人が多く感じていました。現職中、その感覚に染まっていく自分に対して気持ち悪く思ったこともあります。

 いずれにしても、必然的に死亡したのかどうかを十分に議論し、平等に検証して、裁かれるべき人がいるのであれば、しっかりと裁きを受けて欲しいものです。

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