まずは冷静になり、胸に手を当てて考えてください。
10分や20分ではなく、数日は考えてください。
本当に辞めたいのか考えて、数日たってもやはり辞めたいと思ったら続きを読んでください。
診断
【消防組織の腐敗具合に嫌気が差し、このまま消防を続けることに不安を感じているが、辞めたところで収入が安定しなくなることに対して不安を感じている。今よりいい待遇で働ける場所があるのなら、今すぐにでも辞めたい。または、宝くじでも当たったら今すぐにでも辞めたい。】
この考えの人は辞めません。
自ら辞める決断が出来ない人なので、辞めない方がいいと思います。辞めても後悔するだけなので、辞めずに消防という組織に身を置き続けて、定年を待ちましょう。身を置き続ける方法を考えた方が建設的です。
準備期間は長くてもOK!
退職後の進路は大きく分けて、転職または起業になると思います。
どちらを選択するかによって、退職後の不安程度に大きな違いがありますが、共通する部分も少しだけあります。
保険
保険とは、生命保険や個人年金のことです。消防グループ保険や都市共済保険など、消防士や公務員のみが加入することが出来る保険です。一部の保険は、退職後にも加入手続きが出来るものもありますが、在職中に加入した方が手続きが簡素なので、必要であれば加入した方がいいとおもいます。
逆に、在職中のみしか加入できない保険や個人年金もありますので、よく確認しておいた方がいいです。
在職中は生命保険や医療保険、個人年金、損害保険など、細かく精査せずに加入しているひとや、セールスレディに進められるがまま、高額な保険に加入しているひとも多いです。
退職をいい機会だと考えて、保険の見直しをしましょう。
共済保険や消防グループ保険、消防がん保険などは、年に1回しか加入のタイミングがないものもありますので、タイミングを逃すことなく、見直しをしましょう。
借金
公務員の最強特権ともいえる社会的信用を最大限利用しましょう。
転職にしても起業にしても、社会的信用は著しく低下してしまいます。住宅ローンや自動車ローンに限らず、退職後数年以内に見込まれる現金は確保しておいた方が賢明でしょう。
特に起業を選択した場合には、同程度の社会的信用を確保するまでにどの程度の期間がかかるかわからないので、積極的に活用しましょう。
クレジットカード
こちらも借金と同じですが、社会的信用が高くないとクレジットカードを作ることができないので、公務員という立場を利用してクレジットカードを作っておきましょう。
カード会社からの斡旋で、無料または低額で空港ラウンジが利用できるゴールドカードを作ることもできる場合がありますので、絶対に作っておいた方がいいです。
転職にしても起業にしても、ゴールドカードを作れるまでの社会的信用を回復するまでにはかなりの時間がかかります。
貯金を増やす
消防士からの転職・起業の場合、多くの人が一時的に収入が大きく減ってしまいます。
退職後の生活費は少なくとも半年、可能であれば一年分以上貯めておきましょう。もちろん、退職金とは別に用意しておくことをオススメします。
退職後に届く大量の請求書
退職後に、大量の請求書が届きます。しかも、時間差で届くので、地味に痛い出費となります。
特に、非正規への転職や起業フリーランスの場合は、かなり高額な請求書が届くので注意が必要です。
- 国民年金 16,590円×12カ月=約20万円(1年分)
- 健康保険料 約35,000円×12カ月=約42万円(任意継続)
- 住民税 退職年の分と退職翌年の分の請求書が時間差で届きます。合計約40万円(人により大きく異なる)
合計すると約100万円です。これは現金などのすぐに使える形で持っておく必要があります。
消防士を辞めていく人へ
基本的に誰からも応援されないとおもっていいでしょう。
特に、同僚や先輩後輩上司部下からは、絶対に応援されません。
口先では応援しているとか言ってくれる人もいるでしょうが、【辞めていく同僚への妬み】の方が大きくなります。
辞める度胸もなく、組織に対してグダグダと文句を言い続けるだけの人間が、自分より度胸のある辞めていく人間を祝福することができません。【失敗しろ!辞めて後悔しろ!】と思われています。
相談する相手は間違えないようにしましょうね。
消防や公務員以外の人に相談するようにしましょう。