岡山市消防の採用試験、大卒程度は3.3〜5.9倍・短大高卒程度は9.5〜13.3倍 5年間の区分別競争倍率と「最終合格3〜4人」の構造

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令和7年度は大卒程度5.6倍、短大・高校卒業程度10.0倍

岡山市の令和7年度消防職員採用(選考)試験では、大学卒業程度の受験者84人に対して最終合格者は15人で、競争倍率は5.6倍でした。同じ年の短大・高校卒業程度は受験者30人、最終合格者3人で10.0倍と、区分間で約2倍の開きが出ています。

岡山市が公表している試験実施状況(令和3〜7年度)をもとに、5年間の区分別の数字を整理します。なお、各年度の数字は公表時点(毎年12月上旬)のものです。

5年間の競争倍率の推移

競争倍率は「受験者数÷最終合格者数」で示されています。大学卒業程度と短大・高校卒業程度について、年度ごとの数字は次のとおりです。

大学卒業程度

  • 令和3年度:受験88人、最終合格15人、5.9倍
  • 令和4年度:受験91人、最終合格19人、4.8倍
  • 令和5年度:受験113人、最終合格20人、5.7倍
  • 令和6年度:受験73人、最終合格22人、3.3倍
  • 令和7年度:受験84人、最終合格15人、5.6倍

短大・高校卒業程度

  • 令和3年度:受験43人、最終合格4人、10.8倍
  • 令和4年度:受験53人、最終合格4人、13.3倍
  • 令和5年度:受験38人、最終合格4人、9.5倍
  • 令和6年度:受験43人、最終合格4人、10.8倍
  • 令和7年度:受験30人、最終合格3人、10.0倍

5年間で見ると、大学卒業程度は3.3〜5.9倍、短大・高校卒業程度は9.5〜13.3倍の範囲で推移しており、どの年度も短大・高校卒業程度のほうが高い倍率になっています。

区分間の差は「募集枠の大きさ」で説明できるか

大学卒業程度の採用予定人員は、令和3年度の15人程度から令和4年度17人程度、令和5年度20人程度、令和6年度22人程度と増え、令和7年度は15人程度に戻っています。一方、短大・高校卒業程度は3〜4人程度で一貫しています。

最も倍率が低かった令和6年度の大学卒業程度(3.3倍)は、採用予定人員が5年間で最大の22人程度だった年にあたります。受験者は73人と5年間で最少でしたが、最終合格者数は予定どおり22人でした。反対に、令和7年度は受験者が84人と前年から11人増えた一方、採用予定人員が15人程度に縮小したため、倍率は5.6倍に上昇しています。

倍率の振れ幅は、受験者数の増減だけでなく、その年の採用予定人員の設定にも左右されているとみられます。

最終合格者3〜4人の区分では、1人の差が倍率を大きく動かす

短大・高校卒業程度は最終合格者が3〜4人の区分です。令和7年度は受験者30人に対して最終合格者が3人で10.0倍でしたが、仮に合格者が4人であれば7.5倍となる計算です(この数字は公表値からの単純計算で、実際の結果ではありません)。

令和4年度の13.3倍は、受験者53人(5年間で最多)を最終合格者4人で割った数字です。受験者数が5年間で最少だった令和7年度の30人と比べると、受験者数は半分近くまで減っています。受験者数・申込者数とも、この区分では令和4年度をピークに減少傾向にあります(申込者は55人から38人)。

少人数の区分では、倍率の数字が「難易度の変化」を表しているのか、「合格枠の端数の影響」なのかを区別しにくい点には注意が必要です。

受験率・申込者数から見える特徴

申込者のうち実際に受験した割合(受験率)にも区分差があります。令和7年度は大学卒業程度が94.4%だったのに対し、短大・高校卒業程度は78.9%でした。短大・高校卒業程度の受験率は、令和4年度の96.4%、令和5年度の86.4%、令和6年度の87.8%と比べても、令和7年度が最も低くなっています。

大学卒業程度の申込者数は、令和3年度102人、令和4年度101人、令和5年度134人、令和6年度86人、令和7年度89人でした。令和5年度に一度大きく増えたのち、令和6年度以降は90人前後にとどまっています。

区分別データから読み取れること

大学卒業程度と短大・高校卒業程度では、受験者数の規模も募集人数も異なるため、倍率だけで「どちらが狙い目か」を判断するのは適切ではないと考えられます。受験を検討する側にとっては、倍率の平均値よりも、直近の採用予定人員と、自分が受ける区分の受験者数の規模を確認することが現実的な目安になるとみられます。

また、過去5年のデータでは、採用予定人員は区分ごとに年度で調整されており、倍率の上下はその影響も受けていると見られます。最新の採用予定人員や受験資格は、岡山市の受験案内で確認する必要があります。