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【救急車は無料タクシー】通勤のため救急車を利用【小田原市消防本部】

 小田原市消防本部は16日、足柄消防署松田分署の消防士が通勤途中に通りがかった救急車に同乗し、出勤していたと発表した。救急車の不適切利用に当たるとして、同本部は関係者の処分も含めて検討する方針。
 同本部によると、12日午前7時40分ごろ、分署に出勤しようと大井町内の県道を走行していた消防士のバイクが故障。救急搬送を済ませて南足柄市内の本署に戻ろうとしていた救急車が通りかかり、消防士を20分かけて分署に送り届けた。
 市は市職員の通勤での公用車使用を原則として認めていない。市の調査に消防士は「遅刻すれば人員不足で部隊活動に影響が出ると思ったので乗せてもらった」などと話しているという。

引用元:神奈川新聞

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この事案から分かる消防本部の資質

不適切利用をした消防職員A

 通勤途中バイクが故障したため救急車を利用したとのことですが、通勤途上のトラブルにどう対処するのが正しかったのか。

 そもそも、通勤のために使用するバイクや自動車、自転車については故障しないためのメンテナンスをすることが必須です。それらのメンテナンスを前提として自家用車(バイク・自転車などを含む)での通勤を認めているものと解します。

 当たり前ですが、いつ壊れるか分からない自転車で通勤してもいいですか?と職場に聞いて、「いいですよ」と言われるわけがありませんから。故障しないように維持する義務は生じているわけです。

 この点において消防職員Aに問題があるわけです。

 次に、止むを得ず走行不能になってしまった場合です。例えば、路上に落ちていた釘を踏んでしまいパンクしてしまった場合や、瑕疵ゼロの事故に巻き込まれてしまった場合などが考えられます。

 この場合は上記のような消防職員Aに対する責任が発生するとは言いにくい状況かと思います。

 大切なのは、その後の行動です。

 走行不能になった時点で直ちに、公共交通機関などを利用して通勤を再開する必要があるでしょう。

 場合によっては走ってでも職場に向かうべきです。

 もっと言えば、職場である消防署や自宅等に連絡して、自家用車などで迎えに来てくれるひとを探すことも出来るでしょう。あらゆる手段を駆使すれば、時間内に出勤できなかったということは発生しないでしょう。

 救急車を私物化し、タクシー替わりどころか、自家用ハイヤーのごとく無料で乗ったわけです。救急車の適正利用を呼び掛けている消防職員そのものが救急車を無料で私的に利用したわけです。しかも、本来の救急車の用途ではない、通勤の足として使うことのできる感覚を持っている消防士ということですから。

 そういった点を考慮するば、その後の行動についても問題があったわけですね。

 そもそも通勤のためのバイクの維持に問題があった。走行不能になったあとの行動も問題があった。救急車に同乗しようという感覚を持っているという人としての問題があった。

同乗を許可した救急隊員B達

 基本的に業務中とそれ以外についての認識が出来ていないのでしょう。

 要は認知能力の問題ですね。

 業務中に行ってもいい行為とそうでない行為が分からないわけです。おそらく、私生活においても行動基準に関して認知力が不足しているのでしょう。

 やっていいこととダメなことの違いがイマイチ分からない。

 いいと思ってやったことについて、他人から咎められたことがが多々あるが、よくわからない。といった感じなのでしょう。

AとBのどちらかが一方的に悪いということは無いでしょう。双方が同程度に責任を負うべきであり、同程度の問題を抱えているものと思います。

消防本部について

 日頃から「遅刻しそうな場合には積極的に緊急車両を利用して通勤するように」という旨の通知をしていたとは考えられません。

 わざわざ文章にしなくても、当然のことですから逆の通知文書についても然りです。

 ではどこに問題があるのか・・。

 ポイントは「遅刻すれば人員不足で部隊活動に影響が出ると思ったので乗せてもらった」という発表です。

 これはわざわざ言う必要ありますか?

 どんな理由があろうとも、救急車などの緊急車両を私的にタクシー替わりに使うことは許されません。ただし、上記のような公務上の必要があったと個人が勝手に判断をした旨の発言を付け加えることで、世間からの批判を減らしたいという企みがあったのでしょう。

 でも、冷静に考えてくださいね。個人の発言とした時点で、腹黒さを感じますね。氏名が公表されてもいない職員について内部的に処分をすれば済むことを、わざわざ人員不足とか、部隊活動に影響がでるとか、あたかも遅刻することで救えない命が発生するかのようなことを言っているわけですが、これは正しいでしょうか?

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消防職員が遅刻すると救えない命が発生するのか

 極端な例ですが、通勤時間帯に大規模な地震が発生して、道路は多くの場所で崩落し、公共交通機関も完全に停止した状態が2日も続いて、90%の職員が遅刻するようなことが発生すれば、それは救えない命が発生することになるでしょう。

 しかしながら、この場合、大規模地震が原因なのか、遅刻が原因なのかは不明です。

 今回のケースに合わせて、一人の職員がバイクの維持管理を怠った結果故障したため、通勤を中断し遅刻してしまった場合に救えない命が発生するのかという問題で考えなければいけません。

 この場合、当然救えない命が発生することはありません。

 職員が一人遅刻したところで、人員不足になり部隊運用に影響がでることは絶対にありません。なぜなら、一人残業すればいいのですから。

 消防は24時間勤務であり、遅刻した職員が通勤するまでの間は別の職員が勤務しているのですから、数時間程度の遅刻であれば残業すればいいのです。

 いやいや、24時間勤務明けで身体の負担が!とか言う阿呆消防職員の方も多いことでしょうが、そういった方々は、南海トラフとか大規模地震災害が発生しても、定時で帰ってくれるのでしょう。消火活動の途中でも、定時に帰るそんな消防職員なのでしょう。

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結論:消防本部の資質

 つまり、個人の発言であることを装って発表した「遅刻すれば人員不足で部隊活動に影響が出ると思ったので乗せてもらった」という言葉を外に出す必要はあったのでしょうか?

 そもそも言う必要もないし、いったところで馬鹿がバレるだけなのに、そのロジックが理解できない。一部の阿呆な市民を騙せればそれでいいと考えているのでしょうか。

 詳細は分かりませんが、他が参考にするべき行動ではありませんね。

 

 

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