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【馬鹿にされても気が付かない】消防士は公式に馬鹿にされている【堺市】

堺市消防局がクラウドファンディング型のふるさと納税を開始しました。

クラウドファンディング型のふるさと納税を実施することに関して異論はありません。

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概要

募集ページには下記のとおり記載があります。

 ご支援いただいた寄附金は、【新人消防士の被服等購入費】として大切に活用させていただきます。
日々過酷な訓練を行う消防学校で使用する活動服等の被服は、1日に複数回着替えることもあり一部退職者等から返却された被服を再利用することで対応しております。
日頃から清潔で端正な被服を着用することにより士気高揚及び秩序ある組織的活動の確保に繋がるため、新人消防士が着用する被服の購入にご協力下さい。
※目標金額に達しない場合、また、目標金額以上の寄附が集まった場合でも、上記の使い道に活用させていただきます。

疑問4点あります。

新人消防士の指す範囲は採用何年目までなのでしょうか?来年度に新規採用される職員だけのことを指しているのでしょうか?それとも、3年以内や5年以内といった勝手な基準を設けてあるのでしょうか?謎です。

2つ目は、被服の指す範囲です。募集ページの写真を見る限り、活動服上下、Tシャツ、帽子、ベルト、半長靴が映っています。本文中に活動服等は1日に複数回着替えるという記載がありますので、活動服とTシャツについては3セット以上になることが予想できますね。消防本部ごとに購入価格に差はありますが、上記をまとめると1式そろえるのに4万円前後でしょうかね。

そして3つ目は、清潔で端正な被服を着用することにより士気高揚及び秩序ある組織的活動の確保に繋がるというロジックですね。この理屈は成立するのでしょうかね。裏を返すと、このクラウドファンディングが実施される以前の消防士は、中古の活動服を着用していたため、士気は高くなく秩序もない組織活動をしていたってことですからね。

最後に、税金の使途としての優先順位ですね。上記の活動服と半長靴については、消防の安全な活動上必要な機能が備えられた特別な被服・靴である場合があります。写真だけでは断定はできませんが99%活動服は難燃処理がされており、半長靴は先芯と踏み抜き防止板が入っていると思います。こういった安全装備品に対してお金をケチる。使用状況がはっきりとしないような保証出来ない中古品を新人消防士に使わせることは問題であると考えているにも関わらず、優先的に対応することはしない。ということなのでしょう。

それではそれぞれ詳細に考えてみましょう。

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新人消防士の範囲について

 これははっきりとは判明しませんが、おそらく採用1年目か2年目までの職員を指しているものと思います。

 そして、これらの職員に対して退職者が使用していた中古品の被服が配布されていたということです。

 個人的には、中古品の被服を可能な限り使用することは、現代社会におけるSDG’sにも通じるところであるため大賛成なのですが、すくなくともこの堺市消防本部では同じ意見ではないように見えますね。

 さらに言えば、採用から5年10年と経った消防職員に対する被服給与貸与はどうなっているのでしょうか?

 間違いなく新品や未使用品の被服が給与貸与されているのでしょう。でなければ、退職者から返納された被服が継続利用できるわけがありませんからね。

 つまり、新人には中古品を渡すけれど、それ以外の消防職員には新品の被服を渡すってことです。

 おかしくありませんか?

 誰に何がどの程度必要なのか。そういったことも分からないのでしょうか。5年10年と勤務を続ける消防職員の士気や秩序も、新人消防士と同様に被服に依存するのでしょうか?

 少し考えれば分かると思うのですが、さすが消防士ですね。

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被服の指す範囲について

 被服が並べられている写真を見ると下記のものが映っています。

 これ以外に掲載されている写真には訓練風景や、授業風景と思われる写真が掲載されています。そのなかで使用しているものの代表的なものは

こんなものが映っていますね。これらは含まれるのでしょうか。

 先に一式揃えるのに総額4万円程度と記載しましたが、これらの物も含まれるのであれば、総額は30万円以上になると思いますね。防火服の価格について、性能や個別オーダー、独自デザインを採用しているか等によってかなりの価格差がありますね。

 そして、クラウドファンディングの希望額・目標額がたったの100万円です。もしも前者を採用しているのであれば20人分、後者であればたった3人分です。

 とはいえ、全部が中古だったわけではないと思うので、この辺については全然分かりませんね。

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綺麗な被服は士気を高揚させる?秩序とは?

 新品の被服を着ると士気高揚と秩序ある組織活動に繋がるということは、

 新品ではない被服を着ると士気は下がり、無秩序や規律意識の低い組織活動になるということです。

 この消防本部が言わんとするところは、新品ではない被服を着ている消防士は士気が低く、規律意識が低いような、不真面目であるということなのでしょうかね。

 まぁ、確実に間違ってはいますね。

 新品であろうと、中古であろうと、シミがあろうと無かろうと、その点について直接的に士気や秩序に結び付くという理屈はあまりにも無理があります。

 方や消防団の確保と士気高揚のために報酬を上げる施策をしているのにも関わず、こちらは新品の被服を買うためにお金を集める。

 なんだか、真剣に考えてるこっちが馬鹿みたいですね。

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組織としての安全配慮

 消防士が特別に危険な仕事をしているわけではありませんが、少々特殊な環境で仕事をしていることは事実です。

 災害現場での頭上への落下物や、釘や尖ったものの踏み抜き、火炎による熱傷などなど様々にあります。

 どの消防本部でも同じだと思いますが、一度個人貸与したヘルメットは再度の強度テストや内部損傷調査などを行っているところはありません。安全靴や耐火性能のある活動服についても同じです。使用開始後の機能維持調査は行っていません。そういった調査をしている組織が無いことと、費用対効果的に考えても、回収再配布などの手間を考えれがば、再購入の方が安価に済みますから。

 新品で購入してから数年間程度であればメーカーが補償してくれる可能性はありますが、公務災害手続きの方が簡単なので、万が一何か事故があったとしても、製品に対しての責任を追及する可能性は限りなく低いですね。

 つまり、組織としては確実に安全に関する機能が維持している状態の被服を個人に貸与する義務があると言えます。そして、貸与後については個人での適切な管理により安全に関する機能維持をしてもらう。

 

 中古の被服を渡して事故があって負傷した場合にはちゃんと責任を取ってくれるのでしょうか?単に公務災害認定させてお金は払いますよーで終わりにする考えなのでしょうか?

 逆に、中古の被服でも安全性が確保できているという主張なのであれば、無駄に新品を用意する必要も無いはずです。税金の無駄遣い。

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