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北九州市消防士(上級等)、倍率は8.4倍→3.7倍→7.3倍 募集21人から14人への減少と新設SPI3方式、3年間の振れの内訳

倍率は8.4倍、3.7倍、7.3倍と3年で大きく振れた

北九州市人事委員会が公表した「最終実施結果」によると、北九州市職員(上級等)採用試験【通常枠】の消防士の競争倍率は、令和5年度が8.4倍、令和6年度が3.7倍、令和7年度が7.3倍だった。令和5年度の数字は令和6年度の資料の「前年度」欄に記載されたものである。

最終合格者数は令和5年度が11人、令和6年度が21人、令和7年度が15人。倍率は「第1次試験(筆記)の受験者数÷最終合格者数」で示されており、令和6年度は受験者78人÷最終合格者21人=3.7倍と、資料の表記と一致する。令和5年度の受験者数は資料に直接の記載がなく、最終合格者11人と倍率8.4倍から、約92人だったと逆算できる。

同じ年の一般事務員(小計)は5.0倍(令和6年度)、5.7倍(令和7年度)と比較的落ち着いている。消防士の倍率の振れの大きさが目立つ形だ。

募集人数は21人から14人へ、応募者は97人から152人へ

令和6年度と令和7年度を並べると、次のようになる。

| 項目 | 令和6年度 | 令和7年度 | |—|—|—| | 採用予定数 | 21人 | 14人 | | 応募者数 | 97人 | 152人(教養択一96人+SPI3方式56人) | | 第1次(筆記)受験者数 | 78人 | 109人 | | 最終合格者数 | 21人 | 15人 | | 倍率 | 3.7倍 | 7.3倍 |

令和7年度の応募者数は、2つの方式の合計から算出した数字である。応募者は約57%増え、採用予定数は3分の2に減った。応募者数を採用予定数で割ると、令和6年度は約4.6人、令和7年度は約10.9人となる。倍率の上昇は、応募者の増加と募集枠の縮小が同時に起きた結果と見られる。

受験率(第1次の受験者÷応募者)は、令和6年度の約80%から令和7年度は約72%に下がった。申し込んだものの受験しなかった人の割合が、やや高くなっている。

令和7年度は2つの方式に分かれた

令和7年度の消防士は「教養択一」と「SPI3」の2方式で実施された。資料の数字は次のとおり。

資料が示す倍率は両方式を合算した7.3倍で、方式別の倍率は記載されていない。受験者数÷最終合格者数で単純に算出すると、教養択一は約7.1倍、SPI3は約7.6倍となり、方式による大きな差は見られない。

なお、最終合格者は合計15人で、採用予定数の14人をわずかに上回っている。

選考の段階別に見ると、絞られる場所が変わった

筆記試験後の口述試験の対象者数をみると、令和6年度は64人、令和7年度は42人(教養択一28人、SPI3方式14人)だった。筆記受験者に占める割合は、約82%から約39%へ下がっている。令和6年度は筆記の受験者の大半が口述試験に進めたのに対し、令和7年度は筆記の段階でより多くの人が絞られたことになる。

一方、口述試験の合格者を筆記の受験者数で割ると、令和6年度は35人÷78人で約45%、令和7年度は40人÷109人で約37%だった。第2次試験の受験者数と最終合格者数は、令和6年度が34人と21人、令和7年度が29人と15人である。

令和6年度の倍率が低かったのは、採用予定が21人と多く、筆記から口述への通過者も広かったことが背景にあると見られる。令和7年度に倍率が戻ったのは、枠が縮小した一方で応募者が増えたことに加え、筆記段階での絞り込みが強まったことによると考えられる。

受験を考える際の見方

倍率は年度ごとの採用予定数に大きく左右される。北九州市の消防士は令和6年度に21人を予定して倍率3.7倍となったが、令和7年度は14人に減って7.3倍に戻った。過去の倍率だけでなく、その年の採用予定数と応募状況を確認することが重要だと言える。

また、北九州市では上級等とは別に初級等の採用試験も実施されており、区分によって状況は異なる。本稿が扱ったのは、上級等【通常枠】の数字に限られる点に注意が必要だ。令和8年度以降の採用予定数や方式は、市の最新の受験案内で確認する必要がある。

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